最近、北京知識産権法院（知財裁判所）は、ドイツ自動車部品大手コンチネンタル社の「Continental」ブランドに関連する商標権侵害及び不正競争事件において、二審の判決を下した。この事件では、北京にある自動車整備工場がコンチネンタル社との正式なライセンス契約終了後も、同社の商標と店舗デザインを無断で使用し続けたことが問題とされ、裁判所はこの行為を商標権侵害および不正競争と認定し、同工場に対して経済的損失および権利行使の合理的費用を含む合計40万元の賠償を命じた。
コンチネンタル社の中国子会社、コンチネンタルタイヤ（中国）有限公司は以前、当該自動車整備工場と二度にわたりライセンス契約を結んでおり、その契約は2017年1月31日に満了していた。契約満了後も、工場は看板や宣伝資料で引き続きコンチネンタルの商標を使用し、公認店としての装飾を利用していた。このため、コンチネンタル社は北京市石景山区人民法院に訴えを起こし、無断使用の停止、謝罪声明の掲載、経済的損失と合理費用の賠償を請求した。
一審では、整備工場が商標権侵害および不正競争行為を直ちに停止し、その影響を消除するための声明を発表し、コンチネンタル社の経済的損失および合理的費用40万元を賠償するよう命じられた。工場はこの判決に不服し北京知識産権法院に上訴したが、法院はライセンス契約終了後の商標及び店舗装飾の使用権がないと判断し、上訴を棄却した。
出所：中国知識産権資訊網
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